国立口之津海上技術学校ブログ

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National Kuchinotsu Maritime Polytechnical School

【校長だより】 第60712号

 校長の黒田です。 15日(月祝)は“海の日”、第2回オープンスクールを実施いたします。前回の第1回オープンスクールはあいにくの天候により、楽しみにしていただいた本校練習船による体験乗船が実施できず、屋内のみの体験メニューとなりました。今回も天気が心配されますが、体験航海はこれが今年度最後となりますので、何とか出港できるよう願うばかりです。

 さて、ここ口之津は明治9年から大正12年まで、三井物産会社創設と同時に三池産出の石炭を輸送する拠点として繁栄してきた歴史を持ちます。口之津及び近隣ではこの荷役従事者に加え、三井船舶をはじめとした国内の海運会社に船員として採用される方々が続出しました。当地域の船員さん達は資質に優れ、従順且つ優秀であると高く評価され、以来日本一の船員の町としての地位を確立することと成りました。そして戦後には約70%の中学校卒業生が船員を志望する状況となり、昭和29年に本校が設立され、70周年を迎えた現在も、優秀な船員を輩出し続けています。

 昭和44年11年9日には皇太子殿下(現、上皇陛下)が行啓され、町民の盛大な歓迎を受けられながら本校施設をご視察されました。本校中庭には当時を記念して建立した石碑がございますので、本校ご来校の際にはこちらも是非ご覧下さい。

皇太子殿下行啓記念碑