普段の3年生の海上実習は週1回午後から約3時間程度ですが、先日、恒例の1日海上実習を行いました。
機関室に配置された生徒が、まず発電機ディーゼルを始動する準備を行います。
まず、始動用圧縮空気の入ったタンクのバルブを開放します。
(舶用の有る程度以上の大きさの機関は、セルモータではなく、圧縮空気の力でエンジンを始動します)
協力して、、、
潤滑油の量を確認後、プライミング(始動前の機関内に手動ポンプで潤滑油を循環させます)します。
機側(機関室に設置されている)の制御盤で、発電機を始動します。
発電機ディーゼルが始動できたら、現場で運転状態を確認します。
発電機で発生した交流電源(主に電圧、周波数等)の状態を、制御室で確認します。
まだバッテリーの照明しか点灯していないので、機関室は暗いです。
安全であることが確認できたら、ACB(気中遮断器)のブレーカを入れます。
発電機から蛍光灯へ電気が流れたので、機関室内も明るくなりました。
普段、陸上で生活しているときは意識しませんが、誰かが発電機を運転し、誰かが配電設備を監視しているからこそ、いつでも電気が使えるということを船では思い出します。上下水道や電話も同じです。忘れないようにしたいものです。