引き続き、3年生の海上実習の様子をお伝えします。
出港後の船橋の様子
船橋の上のデッキで、
甲板上のコンパスで、衝突の危険性がある他船の方位の変化や、自船の位置決定に使用する陸上の物標の方位を確認します。
船橋の操舵当番の頭上には、船の向きや舵角を表示する計器が設置されています。
船長である教員の両隣に、機関操作や操舵、レーダーなどの当番が並んで、各機器の表示確認や操作を行います。
ルックアウト(見張り)の係は、周囲の状況を常に確認しています。
どうしても操舵装置やレーダーなどに目が向いてしまいますが、見張りが船橋当直で一番大切な仕事であり、航海当直の仕事ができるかどうかは、きちんと見張りができるかどうかで決まると言っても過言ではありません。
レーダーや電子海図など航海計器類が年々高性能化されても、航海士に要求される視力の条件が緩和されないのは、目視の見張りの大切さが変わらないからだと思います。
毎日、夜遅くまで手元のスマホばかり見ていませんか?
本校の生徒は勿論、将来、航海士になることを目指している中学生や高校生の生徒さんも、自分の目を大切にしてください。
芸能人は歯が命らしいですが、航海士は目が命です!
次回は、機関部の仕事をご紹介します。